最近ハマっているアニメのひとつが少女終末旅行で、これはキャラデザがかわいいのに設定がシリアスなので卑怯だと感じます。
どことなくゆるい雰囲気を持つキャラデザとなっていますから、少女終末旅行というタイトルとは裏腹にゆるふわな感じなのかなと思って見始めたのですが、決してそうではなく文字通り終末を迎えた世界という雰囲気が前面に漂っていて物語に引き込まれてしまいます。

このようなタイプのアニメというのは決して物珍しいものではありませんから、ありがちと言えばありがちなのですが、雰囲気をよく出しているという点ではなかなかレベルの高い話なのではないかなという気がします。
文明が崩壊をした後の世界の話ではありますが、ところどころ文明があった頃の残滓というのが残っていて、一部インフラなども生きているため、なんとか少女二人が生きていくことができる絶妙のバランスが保たれています。
今日を生きるのに毎日ギリギリの生活をしているというわけでもなく、それでいて将来に対する希望があるわけでもないというのがこの作品の面白いところで、サバイバルアニメのようなハラハラ感はありませんが、この先二人はどうなってしまうのだろうという不安感がありそれが独特の雰囲気につながっています。

生まれたときからこのような世界で暮らしているわけなので、文明人が文明から切り離された悲壮感というのはないのですが、将来に対する希望というのもありませんからそのあたりが見ている側として不憫に思えて、不思議な気持ちになってしまうものです。

キャラデザが可愛くなければ見なかった可能性の高いアニメであり、更にこのキャラデザだからこそ世界観の魅力が存分に伝わるので、非常に良くできた作品だと感じます。
ただ人によっては絵が合わないとなりやすそうな感じがありますから、万人には勧められるようなものではありませんが、絵を受け入れることができる、特別気にならないという人であれば一度は見てもらいたい作品です。
最初に自分が思い描いていた話といい意味で裏切られたところがありますから、多くの人に知ってもらいたいですね。
アニメだけでなく原作の方も読んでみましたが、こちらもなかなか面白くて引き込まれてしまいました。
自分はどちらかというと、アニメは見てもわざわざ原作の漫画や小説は見なかったりすることもあるのですが、少女終末旅行に関しては原作も気になって読んでしまい、アニメ原作ともにハマりました。