今でこそ「オタク」という存在に寛容になった日本ですが、以前はオタクに対する偏見が多分にありました。
だからこそ私は「隠れオタク」をしているわけなのですが、オタク文化に寛容になった関係もあってか、周囲を見渡してみると意外なほど同じような境遇で生活をしている人を見つけます。

オタクに対する偏見がなくなりつつある現在、何も隠さずに堂々とオタクを名乗れば良いのでしょうが、それができない人間(いわゆる「陰キャ」)だっているのです。

そんな私が心を許せる数少ない(隠れ)オタク仲間のK氏とは、もう随分と長い付き合いになります。
初めて言葉を交わした時にはお互いキャラを取り繕っていて、自分がオタクなのだというそぶりなど微塵も見せませんでした。
当然のことながら私もオタクであることを明かすこともなく、ごく普通のコミュニケーションをとっていました。
その関係が大きく変化したのは、プロジェクト成功を祝した宴の席でした。

兎にも角にも、現在はお互いの素性(趣味趣向という意味です)をほぼ完ぺきに把握している間柄ということもあり、気を遣うこともなく非常にラフな関係性が築けています。
そんなK氏とのカラオケは「たまの息抜き」とでもいうべき貴重な時間であり、私が普段のストレスや鬱憤を晴らす大切な時間でもあります。

いつも行くお店は決まっているのですが、本日はどういうわけかいつもとは違うお店に突撃してみました。
というのも、K氏がそのお店の料金が格段に安くなるクーポン券を持っていて、せっかくなので使ってしまおうという理由です。
基本料金が安くなるのを良いことに、我々は飲食にお金を使うことにしました。
普段はドリンクバーに少々のつまみを注文し、後はただただアニソンを熱唱するだけの時間が一変、ちょっとした飲食パーティーの様です。

といっても参加者は二人しかいないわけでして、当然のようにBGMはボカロやアニソンばかり流れている異様な状況なのですが、男二人で多分に幸福な時間を過ごすことが出来ました。
K氏は比較的唄が上手く、いつも私のリクエストに応えてくれます。
不幸にも私はそれほど唄が上手くないので、思い思いの曲を熱唱している最中も少々気を使ってしまいます。

ただ、K氏はいつも合いの手を入れながらノリノリ(に見える)で参加してきてくれるので、非常に心が安らいでいます。
ありがとうK氏。
これからもぜひ一緒に楽しいカラオケタイムを過ごしましょう。